ヒマラヤンエピソード「蛾と我とエゴとエコの話」

こんにちは。

わたしに還るyogaのクラスを開いています、山崎大です。

大規模な熊本地震が起こり、今でも余震が続く日々が続いていると聞きます。

現場におられる方々とその家族、友人のみなさまに一日でも早い安らぎが訪れることを願います。

桜が散り、様々な植物が芽吹き出す季節となりました。

ここ安曇野は、新緑に覆われ新しいエネルギーで沸き返っています。

タンポポオオイヌノフグリヒメオドリコソウなどの春の小花が咲き乱れ、穏やかな陽氣に包まれています。

長期滞在したインドから帰国し、瞑想クラスを安曇野で立ち上げたのが、丁度去年の今頃でした。

回を重ねるにつれて、魂が本来表現したかったことに近づいている実感があり、伝えようとすることで自身の理会も深まることを感じています。

 

ご参加いただいている方々のお陰で、表現することが出来ています。

 

インドを始め、その他の国々で得た体験が行き場を求めて内側で大きな渦を描いており、表現として出てゆくことでわたし自身の身が軽くなる感覚があります。

 

いつも、ありがとうございます。

少しでも日常に役立つ力となるものを表現できるよう、今後も成長を続けます。

 

よろしくお願いいたします。

懐かしく思いを回想しながら、ヒマヤラで瞑想をしていたころの日記を読み返してみました。

 

当時、氣功家の方のお家に居候しながら、朝から晩まで修行三昧の日々を過ごしていました。

とても贅沢な時間を頂いていたものだとつくづく思います。

そんなある日、おもしろいメッセージがこころの中に流れ込んできたことがありました。

今日はその体験を綴りシェアさせて頂けたらと思います。

「我・エゴ」というものがなぜ、この世界に生まれたのか。

そんな問いを内側で発した時のことだったと記憶しています。

曇天のもと、ある小山の頂きで瞑想していました。

瞳を閉じ、結跏趺坐(あぐら)をとり、耳を澄ませていました。

上空で雲が唸っていました。

 

羽虫が耳元を通り過ぎていきました。

 

蟻が首筋を駆け上がり、噛み付いていました。

 

ヒルと思われる何かが足首をゆっくりと突き刺していました。

 

「首の蟻を払い落とせ」

「足首をすぐさま確認するんだ」

 

生存本能が声を上げていました。

 

足首の痛みを見つめました。

痛みは、普段認識している「痛み」から徐々にその姿を変えていきました。

痛みは、チリチリと細かく揺れうごきながら位置を変え、移動していました。

振動でした。

振動を、足首の皮膚が「痛み」として捉えていました。

 

口の中に何か、味を感じました。

味は、微細な振動でした。

微細な振動を、舌が味として認識していました。

そして、その認識すらも、もっと微細な振動だと氣がついたとき、

鳥のさえずる音も、這い回る蟻も、次第にすべては振動へとその姿を変えていきました。

全てが空間の中を、振動していました。

痛みも、音も、動きも、生も、認識も、全てが振動として存在している世界へ入っていったとき、わたしと言う隔たりは消えていました。

全てがただ振動し、全体で一つでした。

「全てが一つであるこの世界で、なぜ、我・エゴが生まれたのか」

そう問いかけたとき、雪崩の様に迫ってくるメッセージがありました。

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「人は、この世界を理解したかった。分かりたかった。」

「分けることで、分かろうとした。」

これは、蟻。
これは、ヒル。
これは、植物。
あれは、太陽。
これが、痛み。

 

「呼び名を与え、ひとつ一つを分けていった。呼び名を与え、ひとつ一つ分かっていった。」

 

「そして、あらゆるものと切り分け、最後に残ったのが「我」だった。」

我、あり。

「我」という文字は、左がノコギリを示し、右が戈(ほこ)で出来る

 

ノコギリと戈で切り分けて、分けて、残ったのが「我」

両手に、ノコギリと戈を持っている姿。

「我」は分ける。分かろうとするが故に。

 

「我」は分離してしまった。

 

世界から分離した「我」は、本当は一つであった世界と自分とが別々のものだと感じる様になった。

「我」は身を守ろうとする。自分だけ安全であれば良いと考える。

だから、両手に武器を持ち、自分以外を切り分け分別し、時には攻撃する「がーー!!!」と。

我の別名を「エゴ」と呼ぶ。

こちらにも、濁点として2つの武器がついている。

2つの武器からなる「我」は、武器を手放したらその姿を消し、「エゴ」の武器を手放せば、それはまた再び自然と一つの「エコ」となる。

今、人間の「我・エゴ」が強くなっている。

 

我が身だけ安全であれば良いと言う考えが、あらゆる問題の根となっている。

 

この根を、断ちなさい。

 

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後半に、ダジャレが散在しており、とても真面目で間違いないことのようで、どこか間の抜けたメッセージでした。

 

山から戻り、居候している家に戻るときに、氣功家の先生が僕を呼び止めました。

「ダイsan、カミーング!!ルック、ディース!」

指差す先には・・

 

「エクストラへヴィーな蛾」が佇んでいました・・

 

メッセージは、こころの中だけに留まらず、視界の先にまで届いてきていました・・

 

一瞬頭がぐらつく感覚を覚えながらも、今回のメッセージを胸に刻み、自身の「我・エゴ」と向き合う瞑想を再開したのでした。

 

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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