「開き直る」から、開くを紐解く。

こんにちは。

「わたしに還るyoga」のクラスを開いています、山崎大です。

今朝の安曇野は、雨が降っています。

6月に入り、雨が続く季節がやってきそうです。

くせ毛の僕は、くせ毛であることが嫌でストレートパーマをかけていた時期がありました。

雨が降ると、湿氣でパーマをかけているにもかかわらず髪がうねり出し、残念な氣持ちになっていたことを懐かしく思い出します。

今では、開き直っているため、くせ毛がさらにうねり出していく様子を微笑みながら雨を楽しんでいます。

雨のにほいも空氣に混じり、なんだか落ちついた氣持ちになります。

さて、前回に続き開き治りについて、綴っていきたいと思います。

 

「開く」と言う言葉には、深い意味が込められていると感じています。

冒頭に掲げた開き治るですが、「開く」には、同時に治ると言う意味も込められているようです。

音で見てゆくと、「開く」は「平く」であり、物事を収め調和させることにつながり、治るという意味が込められています。

文字を見てゆくと、「開く」は、門に鳥居と書きます。

では、反対の「閉ざす」はどうかと言うと、門に才です。

かつては、闇も「とざす」と読んだようで、意味も近い漢字です。

こちらは、門に音です。

才能を門の中に隠してしまうことが、閉ざすことであり、音(本音)を門の中に隠してしまうことが闇となると考えられます。

才能を発揮し、本音を出していったとき、闇や閉ざされた状態から「門」となり何かを受け入れる余地が生まれてくるのだと感じます。

そこに入り込むのが、鳥居となったとき、「開かれ」てくるのだと感じますが、では鳥居とは何なのでしょうか?

様々な諸説があり、はっきりしないのですが、一説によると神の前まで導く導き手は鳥(ヤタガラス)であると言われています。

ある瞑想中、空間全体にまばゆい光が溢れ、わたしの意識を持ち上げていった体験があり、その光が鳥の形をしていたことから個人的には鳥居の一説は頷けることではありますが、すべての人に共感していただくことができない内容であると感じています。

いずれにせよ、このような漢字の説は、物理的な現象世界の物事を文字に起こしたものではなく、内なる世界、瞳を閉じて感じる世界を文字という形に起こしてあるのだと言う方が理に適っています。

個人的に鳥居をひも解いてみたところ、鳥居とは、鳥が居ると書くように、「鳥の止まり木」を示します。

では、なぜ「鳥の止まり木」を神社の入り口に配置しているのでしょうか?

門の中に入れると、「開く」ことになるのでしょうか?

それには、鳥という生命を紐解いてみる必要があります。

鳥という生命をひも解いてみると、鳥とは、動物に朝を告げる役割があるということが分かりました。

「ちゅんちゅん」

「カッコー」

「コケコッコー」

朝、このような音と伴に目を覚ましたら心地いいです。

「ピピピピッピピピピッ!」

「ジリリリリリリリリッ!」

これでは、朝が嫌いになってしまうかもしれません。

氣持ちよさというものは、生体の細胞レベルでの反応ですので、体が求めているということだと言えます。

そして鳥の声は、人間のみならずあらゆる動物に朝を告げるということが分かっているようです。

 

 

その証拠に、鳥のまぶたは他の動物とは逆に開閉します。

人間は、シャッターが閉まるように、上から下にまぶたが閉まります。

「さようなら。おやすみ〜」の合図です。

鳥は、逆で上から下にまぶたが開きます。

「こんにちは。おはよう〜」の合図です。

まさに自然界がそのように作ったといえる仕組みだと感じます。

「鳥とは、朝を告げる生き物」その鳥を招き入れる止まり木が鳥居です。

では、鳥がとまる木というものは、どんな木かと言えば、雨風を凌げる木であり、日差しを遮る木であり、落ちついている木です。

木を「氣」と変えてみれば、それがこころの状態と繋がっていきます。

雨風や日差しをも受け入れる心を持ち、落ち着き、穏やかであるとき、鳥はそう言ったこころの持ち主の肩にとまるのでしょう。

そして、神社に入る時は、こころから伸びる両手を合わせ、こころを一つにし、鳥がとまるようなこころの状態を作ってから、一歩踏み入れてゆく。ということなのではないでしょうか?

そして、鳥がとまるこころを持ったとき、朝(始まり)を告げる鳥がやってきて、まさに開かれてゆく。

「開く」という文字には、そのような意味が込められていると感じています。

今日も、こころ穏やかに、開き直っていきたいと思います。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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開き治った体験をしたインドのプシュカルの夕暮れ。

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